転職エージェントで職務経歴書の添削をあまりしてもらえないのは、ある意味仕方ないのです…。
転職活動は、あなたのご年齢や経歴、希望条件などによって、合う転職活動の方法と、合わない転職活動の方法があります。
転職エージェントを使った転職活動が、あなたに合うかどうか?気になる場合は、こちらの動画をご覧くださいね。
・転職エージェントを使った転職活動が合う人、合わない人
目次
転職エージェントで職務経歴書の添削をあまりしてもらえないのは、ある意味仕方ないのです…。
こんにちは。山本しのぶです。
私のところに、職務経歴書の添削を希望して来られるお客さまの中には、転職エージェントを使って転職活動をされている方もいます。
転職エージェントは、転職サイトやCMなどでも、
「職務経歴書の添削します。」
のように、職務経歴書の添削をサービスの1つとしてうたっている所が多いですよね。
転職エージェントに登録する方の中には、求人の紹介だけではなく、職務経歴書のアドバイスを期待して登録される場合もあると思います。
そして、私の有料の職務経歴書添削サービスにお申込みいただくお客さまから、よく聞くのは、
『転職エージェントにも、職務経歴書について聞いたけれど、「よく書けていますよ」だけしか言ってもらえなくて…。』
「でも、自分の職務経歴書がこれで良いのか、いまいち、しっくり来ていないのです…。」「書類選考も、なかなか通過しないし…。」
そんなふうに、転職エージェントに職務経歴書のアドバイスを期待していたけれど、エージェントで思ったようなアドバイスがもらえず、私の職務経歴書添削サービスにお申込みいただくお客さまもいらっしゃいます。
たしかに、「職務経歴書の添削します」と転職エージェントがうたっていたら、無料でアドバイスしてもらえるなら、してほしい。そんなふうに、思いますよね。^^
でも、転職エージェントで、職務経歴書の添削をしっかりしてもらえないのは、ある意味、仕方がないのです…。
私は、以前、転職エージェントでも働いていたことがあります。
今回は、なぜ、転職エージェントが、職務経歴書のアドバイスをしっかり行うことが難しいのか、いくつかの理由をお伝えしますね。
転職エージェントが職務経歴書のアドバイスをしっかり行うことが難しい理由1
転職エージェントが職務経歴書のアドバイスをしっかり行うことが難しい理由の1つは、面談時間の長さと、その中で伝えないといけないこと、聞かないといけないことの量にあります。
転職エージェントに登録した後、面談が設定される場合があります。
通常は、職務経歴書のアドバイスが行われる場合は、その面談の中で、アドバイスが行われます。
面談の時間は、エージェントや担当者にもよりますが、面談だけの場合は、30分くらいでしょう。
求人の紹介などまで、全て行う場合でも、1時間以内には終了、ということが多いと思います。
私は、1社の転職エージェントで、キャリアアドバイザーとして、転職される方の支援を行っていました。
その他の転職エージェントでも、最初の面談だけ、担当したこともあります。
少し分野は違いますが、別の転職エージェントでも、就職支援の仕事をしていたことがあります。
合計すると、3社の転職エージェントについて、多少は内情を知っています。
その経験からお話すると、面談の中で、キャリアアドバイザーが聞かないといけないこと、伝えないといけないことは、かなり多いのです。
例えば、転職支援のサービス内容などについて、説明をする必要があります。
あなたに求人を紹介したり、企業にあなたを推薦するために、転職の希望条件をヒアリングしたり、今までの会社の退職理由などを確認する必要があります。
もちろん、今までの職歴や仕事内容なども、ヒアリングする必要がありますね。
こんなふうに、例えば、面談時間は30分など決められた時間の中で、やらないといけないことが、てんこ盛りなのです。^^;
必要情報のヒアリングや伝えるべきことを伝えるだけで、面談の時間は、ほぼ過ぎます。
そこから、職務経歴書のアドバイスをしようと思うと…。
正直、時間が足りません…。
担当者によっては、次つぎに、面談の予定を組んでいる人もいます。
そうすると、30分などの時間内にきっちり終わる必要があるので、プラスアルファの部分までは、手が回らないのですね。
例えば、職務経歴書の添削を希望して、何か伝えられたとしても、
「日付を入れてください」とか「ページ数を入れてください」など、誰にでも言えるような内容で終わることも多いと思います。
仕事内容について踏み込んだり、アピールポイントの内容や強みについて相談する。
残念ながら、そこまで職務経歴書の添削にさける時間はないのが、実情です…。
ちなみに、私は、職務経歴書などの内容で、書類選考の通過率が変わることを実感していたので、限られた面談時間でも、できるだけ、最低1つは、改善点などをお伝えするようにしていました。^^
その分、面談時間は、他のキャリアアドバイザーよりも長めだったと思います。
でも、それで結果が出るので、量より質を重視して、アドバイスを行っていました。
ときどきは、そういうアドバイザーがいるかもしれませんが、全体の中でみると、割合としては、かなり少ないと思っていただいた方が良いかなと思います。
私も、職務経歴書のアドバイスなどは、できるだけ行いたかったのですが、やはり時間には限りがあるので…。
今、職務経歴書の添削サービスで行っているように、たっぷり時間をかけてアドバイスできるわけではありませんでした。
キャリアアドバイザーの仕事は、かなり忙しいので、残念ながら、1人ひとりにかけられる時間はだいぶ限られているのですね…。
まぁ、これが、しっかり1人1人の人に向き合いたい私が、転職エージェントを辞めた理由の1つでもあります。^^
転職エージェントが職務経歴書のアドバイスをしっかり行うことが難しい理由2
転職エージェントが職務経歴書のアドバイスをしっかり行うことが難しい理由の2つめは、転職エージェントのビジネススタイルにあります。
これはもう、良い・悪いの話ではなく、それが、転職エージェントのビジネススタイルなのですね。
転職エージェントを使う場合は、転職エージェントのビジネススタイルも意識した上で、うまく付き合っていくことをオススメします。^^
(転職エージェントを使うのが悪いわけではありません。人によっては、もちろん、メリットもありますよ。)
転職エージェントのビジネススタイルは、すでにご存じかもしれませんが、
あなたが、登録した転職エージェントに紹介してもらった求人に応募し、そこで内定をもらい、入社が確定したら、あなたが入社予定の企業から成功報酬として、転職エージェントにフィー(手数料)が入る仕組みです。
このビジネススタイルから分かるように、転職エージェントは、いくらあなたに職務経歴書のアドバイスをしても、求人の紹介をしても、あなたがそこに応募して、内定をもらって。
そして、入社を決めるところまでいかないと、お金が入ってこない仕組みなのですね。
そうすると、職務経歴書のアドバイスは、もちろん本当はとても大切なのですが(と、私は考えています)、
やっぱり転職エージェントで重視されるのは、
- いくつ求人に応募してもらったか?
- その中で、いくつ書類選考に通過したか?
- いくつ面接に通過したか?
- 内定数は?
- 入社するか?
このような、数字で見えるプロセスや結果が重視されます。
キャリアアドバイザーは「アドバイザー」といっても、毎月のノルマ(予算)を持つ、営業職ですからね。
本当は、ここの書類選考や面接通過率に、職務経歴書の内容は関係してきます。
でも、プロセスや結果としては、分かりにくいのですね。
ですので、職務経歴書の添削に時間をかけるよりは、たくさんの人と面談したり、求人をたくさん紹介したり。
紹介した求人に応募してもらうように、働きかけたり。
こんなふうに、入社までもっていくための活動に注力するアドバイザーが多くなると思います。
「職務経歴書の添削をします。」というのは、転職を希望される方に、転職エージェントへの登録をうながしたり、面談に来てもらうためには、とても有効な誘い文句ですよね。
でも、上記のような実態から、残念ながら、転職エージェントで職務経歴書の添削をしっかり時間をかけて行ってもらうことは、一般的には難しいと思います。
たまたま、とても親身なエージェントやアドバイザーにあたったら、ラッキーと思ってください(笑)。
それ以外で、ほぼ職務経歴書のアドバイスをしてもらえなかったり、チラッと見て「良いと思いますよ。」と言われても、残念ながら、まぁ、それが通常の対応かなと思います。
無料の職務経歴書添削を希望される場合に、意識すると良いポイント
転職エージェントに限ったことではありませんが、無料で職務経歴書の添削をする、ということは、やはりそれなりの背景や理由があります。
無料の場合は、では、どこからそのお金が出ているか?と考えると、その背景などもイメージしやすいと思います。
この辺りは、私が有料で転職相談をしている理由の動画でもお話していますので、ご興味があれば、ご覧くださいね。
・私が、有料で、就活や転職相談などを行っている理由
無料の職務経歴書添削の後、有料のサービスにお申込み頂いたお客さまからのご感想
私のご相談には、転職エージェントやハローワークなどで、無料で職務経歴書の添削をしてもらった後で、「やっぱり有料で職務経歴書のアドバイスが欲しい」と、職務経歴書の添削にお越しいただくお客さまもいらっしゃいます。
こちらでは、転職エージェントなど無料のサービスにも登録しながら、有料の職務経歴書添削サービスにお申込みいただいたお客さまからのご感想などをご紹介します。
山本様
お世話になります。
おかげさまで○○(企業名)も書類選考を通過しました。
エージェント様から、職務経歴書の内容がすごくオリジナリティもありよくまとまっていると人事の方がほめていた・・とのこと。
山本様に何度もアドバイスをいただき、修正したかいがありました。
(マンツーマンサポートサービスで、継続して職務経歴書のアドバイスを行ったお客さま)
こちらのお客さまは、複数の転職エージェントに登録されていたのですが、「エージェントごとに、言う内容が違って…。」と、少し混乱された状態で、職務経歴書のアドバイスにお越しいただきました。
かなりの大手企業の書類選考にも通過する、職務経歴書が完成しましたよ。^^
先日の履歴書・職務経歴書添削で良かった点ですが、
エージェントからだけでは得られない、履歴書・職務経歴書の全体的な印象から細かい書き方などご指摘いただけてとてもよかったと思います。
職務経歴書の構成も〇〇に分ける、また△△の中でも××で分けると良いというアドバイスは今までいただけなかったです。
自分としては△△の経験を強調したいのに他の職種と同じような記載内容なので、それが十分伝わっていない点もご指摘いただき、参考になりました。
最初はこのような有料の転職サービスを受けることは考えていなかったのですが、先日の志望度が高かった会社の面接が通らなかったのをきっかけに、思い切って、山本さんのサービスを受けることにしました。
年齢も若くないので、やっぱり転職はしかも自分が希望している□□メーカーは無理なのかなとあきらめかけていましたが、もう少し、やれることだけのことをやって、転職活動をやり切りたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
職務履歴書など、自身の力では到底たどりつけなかったであろう仕上がりになりました。
おかげでエージェントさまにも褒められました。
次は、面接。
ここぞという時にはまた山本様に良い報告と共にお頼りできるように頑張っていきたいと思います。
来週は、この一か月間にサポートで教えてくださった内容を今後の面接対策等に活用できるようにまとめたいと思います。
引き続き、頑張っていきますね(^^)
一か月間、本当にありがとうございました。
(直接話すご相談と1ヶ月のメールサポートで、職務経歴書の添削を行った、お客さま)
転職活動で、職務経歴書は、書類選考に使われるだけではありません。
面接の前にも、面接官は、職務経歴書を見ます。
面接が終わった後にも、履歴書や職務経歴書は、面接官が見返したり、上司に相談するための書類にもなります。
求人に応募するところから、書類選考でも面接でも、内定が出るまで、ずっと使われる書類が職務経歴書なのですね。
職務経歴書の評価がよければ、倍率が高い企業や仕事でも、書類選考の通過率は上がります。
書類選考の評価がよければ、面接もスムーズに進みやすいです。
職務経歴書で、今までの仕事内容や実績、あなたの強みなどがしっかり伝えられていれば、面接でのアピールもラクになります。
まずは、しっかりと職務経歴書で、あなたの良さを効果的に伝えること。
これが、転職活動で希望する会社や仕事で内定をもらうためには、近道ですよ。